M&Aを支援する会社には、大きく分けて「仲介」と「FA(フィナンシャル・アドバイザー)」の2つの立場があります。どちらに依頼するかで、支援の進め方も手数料の考え方も変わります。
仲介とは
仲介は、譲り渡し側(売り手)と譲り受け側(買い手)の双方と契約し、中立の立場で成約までを支援します。手数料は双方から受け取るのが一般的です。
- 双方の事情を直接把握できるため、条件の調整が進みやすい
- 相手探し(マッチング)から成約までを一貫して任せられる
- 中小企業のM&Aでは、この形が多く用いられています
一方で、売り手は「高く」、買い手は「安く」と利害が対立するため、仲介者には利益相反の問題が生じ得ます。中小企業庁の「中小M&Aガイドライン」は、仲介者に対し、利益が対立し得る事項を契約前に説明すること、どちらか一方に不当に有利な対応をしないことなどを求めています。
FAとは
FAは、売り手・買い手のどちらか一方とだけ契約し、その依頼者の利益が最大になるよう助言・交渉します。
- 依頼者の利益だけを考えて交渉できる
- 複数の買い手候補に競ってもらう入札形式と相性が良い
- 相手側にも別のアドバイザーが付くことが多く、交渉に時間がかかる場合がある
どちらを選ぶか
| 重視すること | 向いている形 |
|---|---|
| 相手探しから合意形成までを円滑に進めたい | 仲介 |
| 条件の最大化を最優先にしたい、入札で競わせたい | FA |
契約前に確認したいこと
- 仲介なのかFAなのか(相手方からも手数料を受け取るのか)
- 提供される業務の範囲
- 手数料の算定方法と、最低報酬額・支払時期
- 専任条項(他社にも相談できるか)や、契約終了後も手数料が発生するテール条項の内容
当社が契約前にご説明する事項は、中小M&Aガイドライン遵守の宣言に掲載しています。
※ 本記事は2026年10月時点の一般的な情報をまとめたものです。個別の案件での判断は、専門家または当社までご相談ください。